化繊アレルギーにとって、自分の肌に合う服を見つけるのは至難のワザ!
そんな悩みを抱えている化繊アレルギーのみなさんは多いのではないでしょうか?
この記事では、化繊アレルギーの原因になる「化学繊維」についてと、そんな敏感肌に悩んでいる人たちに向け
開発された「発達障害特有の感覚過敏にも優しい」服作りについて書かれています。
この記事を読み終えることで、肌にやさしい服作りの取り組みと障害について理解を深めてくれたら嬉しいです!
Contents
肌に優しい服を見つけるのは一苦労…化繊アレルギーだけでなく発達障害の感覚過敏の人も
別名「アレルギーのデパート」と言われるマチパー、着る服にも気を使います。
夏は「綿100%」「綿麻素材100%」「麻100%」の服が多く出回るので、比較的リーズナブルに着心地の良い服が手に入ります。(でも「キュプラ」や「レーヨン」は苦手!)
冬は…「フリース(ポリエルテル!!)」「アクリル(静電気の宝庫!!)」の素材が多いため、チクチクしないウールなど、服を探すのに一苦労するんです。
はい。おまけに化学物質たっぷりの、合成洗剤や柔軟剤も全く受け付けないので、洗剤選びにも苦労するんですよ。
面倒くさい身体に生まれてきて苦労をしてきました。でも、そういう身体が「本当に身体に良いモノ」を取り入れるきっかけとなったので
化繊アレルギーも感覚過敏も
素材の良い服を見つけても、まだ難しい問題があります。それは「首の後ろのタグ」と「洗濯表示」それに「縫い糸」です。
例えば「首の後ろのタグ」は、チクチク代表の「ポリエステル」。お店に行って、自分の目で見て触って購入するものは、「綿や麻のタグ」か「タグなし」なので大丈夫ですが、ネットで購入すると、ポリエステルが圧倒的に多いです。
そうなると「目打ち」が登場し、タグを服から丁寧に外す必要があります。
「洗濯表示」も同じで、圧倒的にポリエステルのことが多く、肌に当たってしまうような所についていると、同じく目打ちで一つ一つ糸を切っていく必要があります。
そして「縫い糸」。これが一番厄介で、圧倒的に「ポリエステル素材」が多いんです!
私は「手にセンサーがついているの?」と言われるくらい、服に触れて縫い糸を確認すると、それが「ポリエルテル」なのか「綿100%」なのか「シルク」なのかがわかります。
ですので、最近は決まった店やブランドの服を買うことが多いです。
発達障害の「感覚過敏」に対応した服を開発中
脳の感覚刺激の受け取り方がとても敏感で、それにより生活に不便があること。
また逆にとても鈍感であること。
視覚…屋外に出るだけでとてもまぶしく感じたり、特定の状況で文字や画像が読みずらいと感じたりする
聴覚…特定の音を聞くと気分が悪くなったり、騒々しい音が聞こえる場所で集中ができなかったりする
嗅覚…特定のにおいが苦手に感じてしまったり、風通しの良い場所でないと気分が悪くなったりする
触覚…着られない肌触りの服があったり、人と触れ合うことに苦手を感じたりする(「感覚過敏」とともに工夫して暮らす細尾ちあきさん soar)
発達障害の特性の一つである「感覚過敏」は、本当に人それぞれあり、私が保育士の頃は
「外の太陽を浴びるのを極端に嫌がったり」「冷房の風が嫌で、真夏なのにずっと廊下で過ごしたり」
する子がいました。
相談員の仕事でも「サイレンの音に敏感で外に飛び出してしまう」「仕事中にほかの人の声が気になってしまうので一人で仕事がしたい」など、
発達障害の特性で集団生活や仕事がうまくいかなくて困っている…という声をよく聞きます。
発達障害の当事者がデザインした理想の服 ファッションブランド「gftd. fashion」の試み #SmartNews
肌が弱い人に考慮した生地と縫製
これから広がりますように‼️ https://t.co/s3ekpKlpob— @マチパー (@11kagen_blog) July 13, 2018
「gftd. fashion」のパーカーはタグや縫い目が外にあることや、通気性に優れた綿100%の素材を採用することで、肌触りを徹底的に追求している。
また、フードにもこだわりが詰まっており、「デザイン性」も追求しているので、感覚過敏の人にとって素材とデザイン性の両方をいいとこ取りした、画期的な服です。
感覚過敏にも、化繊アレルギーにも、着る人に優しい服が増えますように
最近の服は本当にピンキリで、ファストファッションのように服を使い捨てにしたり、大量に安く作るため、素材の悪い、化学物質を大量に染み込ませた服が多くあります。
でもそれは、地球環境にも、作り手にも、着る人にとっても優しいとは言えません。
みんなにとってWIN-WINな関係でいられる服は、丁寧に織り上げ、綿やシルクの糸で縫い上げ、天然素材で染色した「着心地の良い服」だと思います。
でもそれらの服は、残念ながら値段が高いのも事実です。大人買いはもちろん無理!ですが、折に触れ、少しずつ買い揃えられたらな…と思います。