いつも花粉症に悩まされている皆さんへ。毎年毎年のこととは言え、くしゃみ、鼻水、目のかゆみ、頭がボーっとする…
辛い時期だと思います。
実はこの記事で紹介する「舌下免疫療法」は、スギ花粉を少しずつ体内に取り込むことで、花粉症の根治を目指すというもの。
記事を読み終えることで、舌下免疫療法のやり方や費用などがわかり「これなら私もできそう!」と思って頂ければ嬉しいです。
Contents
花粉前線真っ最中!でも今年はちょっと違う…かも
毎年花粉の時期になると、テレビCMやネット広告で「花粉症対策」として、様々なグッズが売りだされます。
私も花粉症患者なので「今年の新製品は何かな~」と半分楽しみにしています。
もともと花粉症の数値は「レベル6」段階中「スギ花粉レベル6(ヒノキはレベル4)」という筋金入りの花粉症患者。
新年を迎えると同時に、アレルギー薬を飲んで迎え撃たないと、ピーク前から「日常生活が困難に」なるので、
でも、ここ最近はちょっと様子が違うのです!
花粉症状が劇的に変わりつつある理由…それは「舌下免疫療法」をしているから!
舌下免疫療法を始めた1年目はそれほどでもなかったのですが、2年目の去年は明らかに「楽になった?」と感じるほどに。そして3年目になる今年は、なんと2月に入っても
状態にまでなっています!
舌下免疫療法とは
スギ花粉症やダニアレルギー性鼻炎の治療法のひとつに、アレルゲン免疫療法があります。
アレルゲン免疫療法は、100年以上も前から行われている治療法で、主にアレルゲンを含む治療薬を皮下に注射する「皮下免疫療法」が行われています。
近年では治療薬を舌の下に投与する「舌下免疫療法」が登場し、自宅で服用できるようになりました。
「舌下免疫療法」は、スギ花粉症またはダニアレルギー性鼻炎と確定診断された患者さんが治療をうけることができます。
服用期間
1日1回、少量の治療薬から服用を始め、その後決められた一定量を「数年間」にわたり継続して服用します。
初めての服用は、医療機関で医師の監督の元行い、2日目から自宅で服用します。治療期間は3年~5年と言われています。
(1カ月に1回の受診時に28日分の薬が処方されます)
効果
長期にわたり正しく治療が行われると
・くしゃみ、鼻水、鼻づまりの改善
・涙目や目のかゆみの改善
・アレルギー治療薬の減量
・生活の質の改善
が期待されます。
副作用
・口内炎や舌の下の腫れ、口の中の腫れ、かゆみ、不快感など
・唇の腫れ
・喉のかゆみ、刺激感、不快感
・耳のかゆみ
・頭痛
・アナフィラキシーショック
(「アレルゲン免疫療法ナビ」より)
舌下免疫療法を始めるまで
総合病院で診てもらっていた頃の話
もともと喘息のため、月1回の通院が欠かせませんが、28歳から総合病院で診てもらっていました。
平日はフルタイムのため、主に土曜日午前中、9時からの受診。
呼吸器内科(喘息)👉耳鼻科(花粉症、アレルギー)👉眼科(アレルギー性結膜炎)👉会計👉薬局
という流れで、終了は13時ころ。
この生活が14年続きました…
この生活が一生続くのか!と思うと、気がめいってしまうので「何か改善できる方法はないものか」と日々考えていました。
総合病院で「舌下免疫療法」を受けたいと提案したら却下される
もともと花粉症治療で有効だと言われていたのが
・花粉エキスを注射する方法(免疫療法)
・レーザー治療(鼻の粘膜を焼き切る方法)
だったのですが、
と諦めていた所「舌下免疫療法」が登場し、
と、いつもの病院で
と先生に伝えた所
と、あえなく却下されました。
私がかかっていた総合病院は、大学からの派遣の関係で2年に1回主治医が変わるため、3年~5年かかる治療を、継続的に見れる先生がいないとのこと。
さらに、喘息や他のアレルギーを併発している場合、条件がさらに厳しくなる…と言われました。
舌下免疫療法を開始
アレルギー科個人クリニックとの出会い
と諦めていた頃、本業の仕事で関わりのあった先生が、個人クリニックを新設することになりました。
その場所は、本業の職場から車で5分という好立地!
という、非常にありがたい言葉を頂きました。
ということで、舌下免疫療法を開始することになりました。
スギ花粉に慣れていく過程
抗体チェック
舌下免疫療法を始めるにあたり、まずは「アレルギー抗体」を調べるため、血液検査を受けます。費用は7,000円くらいです。
そこで「スギ花粉症」と正式に診断されたら、まず最初は「舌下免疫療法」の説明を聞き、少量のエキスを飲む練習をします。
いよいよスギ花粉エキスを飲むことに
初日は先生の目の前で飲んで、2日目はその感想と、状態を観察します。それが1週間続いて、一週間後に薬の量が「倍」にふえました。
同じ過程を一週間ごとに行い、1カ月たつ頃「規定量」が処方され、毎日欠かさずに薬を飲むことになります。
いよいよ効果が現れるはず!#舌下免疫療法#花粉症 pic.twitter.com/RYFRz6d7oY
— @マチパー (@11kagen_blog) February 9, 2019
👆これが一日に飲む量です。
舌下免疫療法「シダトレン」の注意事項
シダトレンを飲むにあたり、注意することが2点あります。
1つ目は「冷蔵庫に保管」することです。
そして2つ目は「毎日欠かさず飲み続けること」です。
そして気になる「効果」は?
舌下免疫療法を始めて3年になりますが、1年目は
2年目は
そして3年目になる今回は
というレベルになっています!
舌下免疫療法のまとめ
舌下免疫療法は「研修を受けた」主治医の指導の下、受けることができます。
最初の一週間は、毎日受診する必要があるので「ちょっと面倒」ですが、これは続けるために仕方がないことです。
その後、28日分の処方になるので、必ずエキスは冷蔵庫に保存し、毎日欠かさずに飲みましょう。
続けることが一番の治療法になります。
気になる費用は、アレルギー検査に7,000円ほど、月々の受診料が800円程度で、シダトレンが月1,500円ほどです。
(喘息患者は受診料が1.6倍程度上乗せされます。指導料も含まれるので)
治療期間は3年~5年。
毎日続けることはなかなかしんどい作業ですが、それでも劇的に効果があった!といえるので、興味のある方は是非チャレンジしてみてください!